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技術トレーナー境沢久人

サービス技術教育、新入社員研修、
テクノラボ(高難易度故障診断)における車の整備などを担当

プロフィール

境沢久人/テクニカルセンター 技術トレーナー・業務課教育担当 係長
岩手科学技術専門学校自動車工学科卒業/平成6年4月入社

ある日のスケジュール

出社

出社後すぐにメールチェックや書類作成などのデスクワークから始まります。日によっては工場にずっと入りっぱなしだったりするので、事務的なことはなるべく午前中にまとめて終わらせるようにします。

技術教育(学科)

技術教育には座学(学科)と実技があり、その日によって時間割は違います。サービス技術研修のほか、新入社員向けの研修も受け持っています。入社3年目で配属されましたが、人に教えた経験がなく、最初は戸惑いました。人に教えることは、教わるよりも大変。「答えは教科書を読めば書いてある。自分は答えを教えるのではなく、考え方を教えればいいのだ」と思えるようになってからは少し気持ちが楽になりました。

技術教育(実技)

実技では、実際の車のエンジンや配線を使って講習。エンジニアたちに、現場で活かせる整備のポイントやスキルを身につけてもらう他、国家資格である「一級自動車整備士検定試験」合格を目指す人材育成も行っています。この業務を担当して18年。現在は当社エンジニアの95%が私の「教え子」です。

テクノラボ(高難易度故障診断)整備

テクノラボとは、各店舗のサービス工場では手に負えなかった故障車をお預かりし、計測診断器などの新鋭設備を使って故障の原因を見つけ、整備するもの。高度な技術を要するため、限られたエンジニアしか整備に携わることができません。簡単には原因を見つけられない場合が多く大変ですが、その甲斐あってきちんと修理ができ、お客様に喜んでもらった時の達成感は何ものにも代えがたいです。

電話対応など

普段は工場にいることが多いのですが、時には電話応対に追われることも。係長という役職に就いてからは、店舗間のやりとりのほか対外的な電話応対をすることも増えました。

退社

何もなければだいたい定時で退社しますが、時には緊急の修理依頼や難易度の高い作業が舞い込むこともあり、徹夜覚悟で作業に臨むこともあります。故障して一番困っているのはお客様ですから、なるべく早く、安心して車に乗れるようにしたい、という思いで作業に当たっています。

5つの質問

1入社動機

子どもの頃から機械をいじったりするのが好きでした。整備士は将来の職業候補のひとつでしたが、高校までは選択肢を広げておきたいと普通高校に進学。卒業後に専門学校の自動車工学科に進み、そこで本格的な技術や知識を学びました。工業高校出身のクラスメイトに比べるとどうしてもハンディがあったので、とにかく必死で勉強しました。就職活動ではいくつかの会社を受けましたが、「仕事をするならTOYOTAの車を扱いたい」というかねてからの思いもありましたので、最終的に塚原企業グループに入社することを決めました。

2仕事のやりがい

現在の主な仕事は、エンジニアを対象に研修を行う技術トレーナー、そしてテクノラボ(高難易度故障診断)での整備です。やりがいを感じるのは、やはりお客様に感謝してもらえた時です。私の仕事は専門職ですが、一方で接客業であるとも思っています。修理の期間が長かったり、原因を突き止めきれなかったりすれば、お客様は不安に思いますし、「遅いじゃないか」とお叱りを受けることもあります。どんな時でも、自分にできることは誠心誠意、ベストを尽くすこと。そうして整備が完了した時に「助かったよ、ありがとう」と言われると本当にうれしくて、今までの苦労など吹き飛びます。一番のビタミンになります。研修に来る若いエンジニアによく話すのですが、技術力とは、車だけでなくお客様の「心」をも直すもの。お客様の不安や怒りに対し誠実に対応し、結果的に満足を得てもらうことが本当の技術力であると思っています。

3今後の目標

入社3年でテクニカルセンターに配属になり、翌年トヨタ独自の技術検定1級に合格。以来、技術トレーナーとしてエンジニアの養成のほか、新入社員の研修なども担当しています。平成14年には、この年からスタートした国家資格「一級自動車整備技能検定試験」にチャレンジ。残念ながら不合格でしたが、このときの反省を踏まえて翌年に再挑戦し、合格することができました。その年の合格率はわずか4%。難関を突破でき、本当にうれしかったです。あれだけ必死で勉強することって、後にも先にもなかったのではと思います。とはいえ車の進化は日進月歩。例えばテクノラボの修理書は、モデルチェンジのたびに50cmもの厚さの書類が届きます。現場には「ここでいい」というゴールはありません。技術トレーナーとして、テクノラボの整備担当者としても「国家資格1級」にあぐらをかいているわけにはいかず毎日が勉強です。目標や目的があるから努力できるし、成長できるものだとも思っています。現在、当社の一級自動車整備技能検定合格者は、私を入れて10名程。今指導している社員たち、そしてこれから出会う人たちにも、どんどん検定に挑戦してもらいたいですね。

4オフの過ごし方

休みの日は、一切仕事のことは考えません!(笑)。最近始めたのはランニング。時間があれば走りにいきますが、身体の調子が違いますね。それからサッカーが好きなので、友人たちとサッカーをして楽しんだりしています。身体を動かし、汗をかいてリフレッシュする、というのがいつもの休日の過ごし方です。

5学生の皆さんへのメッセージ

「仕事のやりがい」は、働いてみなければ経験できないもの。そしてそれは、最善を尽くし、努力したからこそ得ることができるものです。だから私は「やらないで『NO』 と言う」ことはしたくない。これから社会人になる皆さんも、辛いことや大変なことから逃げずに挑戦して、その先の感動をたくさん味わってもらいたいと思います。

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